経営を疑似体験できる一冊をご紹介
「就職する前に読んでおくと良い本は何かありますか?」とよく質問されます。
この質問の答え、結構窮してしまうんです。
というのは、僕も本が大好きですが会計事務所で働きながらお客さんにもっと良いサービスをするために読むという視点で読んでます。
こういう視点であれば経営の本や融資の本、経済の本などたくさんあります。
ですが、まったく業界を知らない人が読めて就職後に役立つとなると「うーん」となるのです。
その中で「これは必読!」とおすすめできる本が、今回紹介する「成功者の告白」(神田昌典著、講談社プラスアルファ文庫)です。
この本は僕が駆け出しの頃に読んだ本で一番良かった本です。
会社を起業した主人公が、会社の成長とともに起きる色々な課題に立ち向かう内容ですが、驚くほどに同じようなことが現実の経営で起きるのです。
書いている神田昌典さんは超有名な経営コンサルタントですが、小説の形をとって実際の経営の落とし穴や成功を伝えてくれています。
税理士は経営者のもっとも身近な相談者だからこそ、税金や会計以外でどれだけ経営者を支えられるかが肝心です。
経営者の問題を一緒に解決するためには、経験と知識が必要です。
しかし経験も知識も本来は長い時間をかけないと身に付きません。
だからこそたくさんの本からも知識を吸収しないといけないのですが、この本はたくさんのヒントをくれる一冊です。
仕事か家庭か。
クレーム問題。
健康問題。
社内のマネジメント問題。
従業員教育のこと。
多くのヒントがありますので、小説と思わずに経営の実務のテキストと思って読んでみてください。
アマゾンでも安くで買える本ですよ。
(PS)神田昌典さんの本は他の本もおすすめですよ。
まとめ
これから会計業界で働く人に知っておいてほしい一冊。「経営とは何か」という深い深いテーマの入り口になります。経営者を疑似体験しながら読んでみてください。
この記事を書いた人

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税理士/大阪オフィス代表
神戸大学 経営学部 市場システム学科卒業
大学卒業後、某電機メーカーに就職し営業に配属。初年度新人ランキング2位の成績を上げて表彰される。ところが、営業という仕事への葛藤から転職を決意し税理士の世界へ。複数の税理士事務所を経てベンチャーサポート税理士法人に入社。現在は取締役に就任し、主に集客や求人、人事などに従事している。
ベンチャーサポート税理士法人の求人情報はこちら!
https://venture-support.biz/zei/recruit/
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