VOICES & VISIONS

Interview 07

VOICES & VISIONS

Interview 07

自分だけでは、たどり着けない場所へ。
仲間とともに、グループとともに。

野口 智暁Tomoaki Noguchi

財務会計コンサルタント|西新宿統括マネージャー
2016年 中途入社

大学では理工学部に所属し、画像解析の研究に励む。
卒業後は技術職として就職するが、
「人と関わるなかで価値を生みたい」という想いからベンチャーサポート税理士法人に転職。
コンサルタントとして入社1年目で新人賞、
2年目でMVP賞を獲得するなどの活躍を見せ、入社3年目で営業へ。
現在は西新宿オフィスの統括マネージャーを務める。

理系から、会計の世界へ。
大学までは生粋の理系。理工学部で医療機器の研究に没頭していました。癌の早期発見に向けた画像解析技術という最先端のテーマに携わり、卒業後も、大学での研究を活かせる会社へ。知的好奇心は満たされる日々でしたが、同時に「何かが違う」という違和感も抱いていました。1日のうちほとんどをPCの前で過ごし、数字や研究データばかりと向き合う毎日。誰かと語り合い、喜びや悩みを共有する場面がほとんどないことに、次第にもどかしさを感じるようになっていました。そこで一度立ち止まり、あらためて自己分析をしてみることにしたのです。友人や家族に「自分はどんな人間か」と尋ねて回ると、多くの人が「人と話している時が一番楽しそう」と答えてくれました。その言葉を聞いた時、記憶の底にあった選択肢が浮かび上がってきました。思い出したのは高校時代、会計事務所に勤める親から勧められた「税理士」という道。世の中の仕組みを理解し、人と向き合いながら成長できる仕事なんじゃないか。そう考えて求人サイトで見つけたのが、ベンチャーサポート税理士法人でした。面接で出会った社員たちは、税務の知識をひけらかすのではなく、目の前の人と誠実に向き合い、ビジネスマンとして堂々と振る舞う姿が印象的でした。堅いイメージを覆す、挑戦と成長の舞台。その直感を信じて、私は未経験の会計業界へ飛び込む決意を固めました。理系からの大きな転身でしたが、あの時の決断が、自分のキャリアを大きく動かす第一歩となったのです。

グループの総合力が、
個の力を最大化する。

入社後は、当時立ち上げ段階だった池袋オフィスでコンサルタントデビューを果たしました。簿記の資格すら持っておらず、知識は先輩たちに比べると雲泥の差。それでも、「誰よりも動く」という1点だけは譲りませんでした。分からないことがあっても、社内で確認して、必ずその日のうちに回答する。先輩の指導に喰らいつき、教えを素直に実行する。そんな小さな積み重ねですが、がむしゃらに取り組んだ結果、入社8ヶ月で新人賞、2年目にはMVPを獲得できたのです。教育担当の先輩と抱き合って喜んだ時、「自分の努力は仲間に支えられているのだ」と強く感じたことを覚えています。また、経験を重ねるうちに実感を強めたのは、グループ全体の総合力が個人の信頼を後押ししてくれていることです。会社を設立すると、通常は司法書士・税理士・社労士・法務など、それぞれ個別の窓口に通う必要があります。しかし、ベンチャーサポートなら窓口は一つで、ワンストップのサービスを提供できる。初回面談でその利点を紹介すると「一つの窓口で完結できるのは本当にありがたい」と言ってくださるお客さまが多くいらっしゃいます。たとえば、もともとは税務のサポートをしていたお客さまから、不動産に関する相談や、投資・資産運用の相談をいただくことも多々あります。そのたびにグループ内で連携し、あらゆるニーズに対応する。そうした積み重ねが、「窓口は自分、価値はグループ全体」という信頼のかたちをつくっていきました。個人の努力に、グループの総合力が掛け合わされ、お客さまへの提供価値が何倍、何十倍にも増幅していく。それが、ベンチャーサポート税理士法人という会社なのだと実感しています。

リーダーのあり方は、ひとつじゃない。

現在は西新宿の統括マネージャーとして、数十名の組織をマネジメントしています。コンサルタント時代は順調に成果を残すことができましたが、リーダーとしての道のりは順風満帆とはいきませんでした。「リーダーは強い存在でなければいけない」と思い込み、無理に厳しく振る舞い、ときには不用意に厳しい言葉をメンバーにぶつけてしまうこともありました。本来の自分はどちらかといえば優しいほうなのですが、真逆のスタイルを選んでしまったのです。次第に仲間から距離を置かれ、オフィスの空気は険悪なものになっていきました。いつしか「メンバーから嫌われている」と感じるほどの孤独に陥ることに…。そこではじめて冷静になりました。どれだけ自分が数字を残しても、正しいことを言っていても、仲間の心は動かせない。リーダーに必要なのは、少なくとも自分にとって、強さや正しさだけではなく、信じてもらえる関係性なのだと痛感したのです。それからはリーダーとしてのあり方を変える決意をしました。自分の弱さや失敗も隠さずにさらけ出し、一人ひとりと腹を割って対話する。メンバーの失敗は、叱責ではなくフォローする。成功は、一緒になって喜び合う。やがて仲間との関係は少しずつ回復しました。新人が初めて紹介案件を獲得し、オフィス全体が歓喜に包まれた時、「この瞬間を一緒に喜べるのは、あの失敗を乗り越えたからだ」と心から思いました。リーダーとは、仲間の成長を誰よりも信じ、支える存在。自分らしいリーダー像が、ようやく明確になりました。今後は複数の拠点のマネジメントに携わり、会社の成長にさらに貢献したいと思っています。目標は、いつか就活生や転職希望者が「ベンチャーサポートに入れたの?すごいね!」と憧れるような会社にすること。そのために、リーダーとして何ができるか。これからも続く仲間との冒険を前に、胸が高鳴る毎日です。