VOICES & VISIONS

Interview 03

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Interview 03

一人の存在が、
人を、会社を、変えていく。

友井 隆介Yohei Onodera

財務会計コンサルタント|銀座ファースト統括マネージャー
2017年 新卒入社

大学時代の出会いをきっかけに税理士を志し、ベンチャーサポート税理士法人に新卒入社。
2年目で営業職に抜擢され、創業支援の最前線で多くの経営者と向き合ってきた。
以降、営業リーダーとして各地のオフィスを牽引し、
銀座・日本橋などで組織の空気を好転させた実績を持つ。
現在は銀座ファースト統括マネージャー営業統括マネージャーを務めながら、
顧客対応、採用、メンバー育成など多方面で活躍している。

人生を変えたのは、
税理士の先生との出会い。
たいした学歴もなければ、勉強も得意じゃない。これといった趣味もなく、ただバイトに明け暮れていた学生時代。「自分には何もない」と、漠然とした将来への不安がありました。そんな毎日に、一つの光明をくれたのが、大学で出会ったとある先生でした。簿記の授業を担当していたその先生は、普段は税理士として働きながら、非常勤講師として大学に来ていた方です。それまで税理士といえば、どこか堅苦しくて真面目なイメージしかありませんでした。でも、その先生は、授業中に「トモちゃん」とあだ名で呼んでくれるようなフレンドリーさがあって、「税理士は、稼げるぞ〜」なんて冗談まじりに笑わせてくれる。複雑なお金の話も、面白おかしく、そして分かりやすく話してくれました。はじめて勉強が楽しいと思えるようになったんです。気がつけば、そんな先生の姿に憧れを抱いている自分がいました。最初は、「せめて何かの資格でも取っておこう」と思って受けた授業でしたが、それからは本気で資格試験の勉強にも取り組んでいきました。就職活動では、もちろん税理士法人を志望。なかでも、説明会で出会ったベンチャーサポートには一目惚れでした。他の税理士法人の説明会はどこか無機質で淡々としていましたが、ベンチャーサポートの説明会はまるで違ったんです。参加者一人ひとりに声をかけてくれて、懇親会では笑いが絶えない。こんなに人間味のある環境があるのかと驚きました。自分の中にあった“かっこいい大人”と、ベンチャーサポートの空気感がぴったり重なって、迷うことなく入社を決めました。

かっこいい大人になりたくて、
かっこ悪いくらい本気になった。

「おれ、税理士法人で働いてるんだ」。入社して間もない頃、学生時代の友人に意気揚々と話したことを覚えています。返ってきたのは、「で、どんな仕事してるの?」という一言。その瞬間、ただ税理士業という肩書きに満足していた自分に気づかされたんです。実績が伴わなければ意味がないのだと、仕事への向き合い方を見直すきっかけになりました。ベンチャーサポート税理士法人の仕事は、いわゆる税理士業の枠にとどまりません。
経営者と一緒にマーケティングや売上のつくり方を考え、ときには事業モデルの設計にまで踏み込むこともあります。「こうしたい」という想いに対して、「それなら、こんな手もありますよ」と道筋を描く。まさに経営コンサルタントのような関わり方です。だからこそ、「頼られたらなんでもやる」文化が自然と根づいています。創業間もない社長と事務所で打ち合わせをした際、Wi-Fi設定や家具の組み立てで困っていたところを手伝ったこともありました。創業期の経営者はゼロから10まで全てを自分で担う存在で、起業前には気づかなかった小さな課題までも経営の一部になります。そんな現場に深く入り込むことで、経営に対する当事者意識が一層高まり、経営者との距離の近さを強く感じた瞬間でした。僕が常に意識してきたのは、「税理士業をサービス業として捉える」こと。些細なニーズも拾い上げ、不安を先回りして取り除く。対応のスピードはもちろん、誕生日を祝ったり、何気ない一言を覚えていたり。そうした小さな積み重ねが信頼につながっていきます。お客様の想いに本気で向き合うなら、業務に線引きはしない。「この人に頼みたい」と思ってもうためには、泥臭く食らいついていくしかありません。
ある日、過去に創業支援を担当したお客様にこう言われたんです。「何社も相見積もりを取ったけど、やっぱりあの時、友井さんにお願いしてよかった」と。他社と比較しても決して安い金額ではなかったと思います。肩書きではなく、自分の姿勢で信頼を勝ち取れたのだと、自信につながった出来事でした。

「友井なら、変えられるかもしれない」
そんな期待を背負って。

新宿オフィスで営業統括マネージャーを任されていた頃、上司から銀座オフィスへの異動を告げられました。当時の銀座オフィスは、業績は決して悪くないものの、メンバー同士のつながりが希薄で、どこか重たい空気が漂っていたそうです。「友井が行けば、変えられるかもしれない」。そんな期待を背負っての異動でした。最初は戸惑いもありましたが、まずは一人ひとりと本気で向き合うことからはじめました。困っている人に声をかけ、悩みを聞き、一緒に解決策を考える。ときには厳しいことも伝えつつ、「なんでも相談していいんだ」と思える空気をつくっていきました。こうした雰囲気づくりに役立ったのは、これまで多くの経営者の方々と本気で向き合ってきた経験です。相手の話にじっくり耳を傾け、ときに不安を受け止め、ときに背中を押す。そんな関わり方が、自然と根づいていたんだと思います。そして何より、自分が関わったメンバーが「この前のアドバイスでうまくいきました!」と笑顔を見せてくれた時。あの瞬間がいちばん嬉しいんです。自分という存在が、メンバーやオフィス全体を変えることもできるし、お客様の会社の未来を変える力にもなれる。そうやって、自分の存在価値を実感できる。思い返せば、“かっこいい大人になりたい”なんて、浅い考えでこの道を志しましたが、経験を重ねるうちに“かっこいい”の定義は少しずつ変わっていきました。泥臭くてもいい。目の前の人に真摯に向き合い、信頼を積み重ねていくこと。そして、人を、会社を、変えられる存在であり続ける。それが、今、僕の考える“かっこいい”姿です。
……まあでも、もし、あの頃の自分に何か言えるなら、「この仕事、稼げるぞ〜!」って、ことですかね(笑)。